「多重質問の誤謬(複合質問の誤謬)」という論理トリックについて紹介します。
「多重質問の誤謬」とは
「多重質問の誤謬」とは、質問の中に“勝手な前提”を埋め込んでおき、答えようとするとその前提を認めたことになってしまうという論理の罠(トリック)のことです。
有名な例だと、
「あなたはもう浮気をやめましたか?」
これに「はい」「いいえ」で答えると、「浮気していた」という前提を認めることになります。
このトリックを使った「ツッコミ誘発型バズ構文」
「なぜゲームをしていると本が読めなくなるのか」 ← 「働いていると本が読めなくなる」というのが前提として勝手に置かれている
「なぜ高学歴はソーシャルゲームをしない」← これも勝手な前提
このような質問には、すでに勝手に前提が埋め込まれているため、「なぜ?」と聞かれて普通に質問に答えようとすると 「ゲームをしていると本が読めなくなる」「高学歴はソーシャルゲームをしない」という前提を受け入れた状態で議論が始まります。
このような文章は、Twitter(X)などでよくバズるタイプの投稿です。
- わざと変な前提を入れる
- 「いや、そんな前提ないだろ!」とツッコミが入る
- そのツッコミで盛り上がる
- 結果としてバズる
という仕組みです。投稿者は最初から「誤謬」を理解した上で、わざと変な前提を入れてツッコミを誘発するために使っています。
–
関連ページ

心理学入門 現代のストレス社会を生き抜くためのTip集
マインドフルネスマインドフルネスとは?実践方法と生活に取り入れるコツゴムバンド法でネガティブな感情や悪い習慣をコントロールする方法
コメント